【配属機関概要】

3）任地（ マジュロ環礁アジャルタケ地区 ） JICA事務所の所在地（ マジュロ デラップ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は首都マジュロ環礁内にある9つの公立小学校の一つである。幼稚園から8年生(4-14歳)まで約240名の児童生徒が在籍している。幼稚園2クラス、他各学年1クラスの小規模な学校規模であり、教員数は約20名である。3年生、6年生、8年生の修了時に進級試験がある。校長はJICA研修事業で初等理数科教授法を学んだ経験がある。年間予算は13,000米ドルで、日本の草の根無償資金協力によりスクールバスが供与されている。過去5名の隊員派遣実績(直近2014年度、小学校教育)がある。また、WorldTeach(ボランティアを教員として各国に派遣するアメリカ発祥のNGO)の受入実績がある。

【要請概要】

1）要請理由・背景

当国の子供の学力低迷は深刻な問題であり、原因の一つとして算数科目における現地教員の基礎学力の低さと、技術力不足があげられる。また理科科目においては、理科室はなく教材がないに等しい状況であり、教員の知識は高くないため教科書を覚えるだけの授業となっている。校長は2015年にJICAの初等理数科教授法研修に参加しており、日本の教授法を取り入れたいという希望があり本要請に至った。3年生、6年生、8年生の授業が重要と認識されており、当該学年を主対象とした支援が求められている。配属先での活動を軸にしつつ、任期後半には可能な範囲で教育スポーツ訓練省が実施するワークショップへの協力や、他の小学校教育隊員等との緩やかな連携も期待される。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先における主に3年生、6年生、8年生の児童生徒の算数と理科教育の学力向上を目標に以下の活動を行う。
1. 同僚教員の授業運営を支援し、授業のフィードバックを行う(算数は1コマ60分、理科は1コマ45分)
2. 算数・理科教育教授法に関し助言を行い同僚教員の指導力向上を図る。
3. その他、配属先が求める業務を行う。
4. 同僚や他隊員とともに、教育スポーツ訓練省が行う教員向けワークショップ等への協力も期待される。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

職員室(個人用デスクなし)、共有パソコン10台、プリンター2台、プロジェクター1台
※共有パソコンは台数が多くないため可能であれば自身のパソコンがあると良い。

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚: 校長(女性/30代/大卒/校長歴5年)
同僚教員約20名(多くが20-30代/短大卒)
※現地教員はクラス担当制である。
※学士取得のために、大学に通学しながら勤務している同僚は多い。
活動対象者:主に3・6・8年生を担当する各教員
※1クラスの児童生徒数は約25名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

訓練言語と異なる現地語(マーシャル語)は、現地語学訓練期間に語学研修を行う。