【配属機関概要】

3）任地（ マジュロ環礁ライロック地区 ） JICA事務所の所在地（ マジュロ デラップ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 0.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先はマジュロ環礁にある9つの公立小学校の1つである。幼稚園から6年生(5-12歳)までの園児および児童約170名が在籍している。各学年のクラス数は1クラス、1クラス約15-30名、教員数は約15名である。教科により授業時間が異なり1限あたり60-90分であり、3,6年生の修了時に学力試験がある。校長および教頭は特に隊員活動に対する理解が深く、隊員との日頃のコミュニケーションを大切にしている。配属先は過去に10名の隊員の受入実績があり、直近の隊員はティームティーチングによる各学年への算数および理科の授業支援や教材開発および紹介、学校運営への助言などに取り組んだ。

【要請概要】

1）要請理由・背景

当国の子供たちの学力低迷は深刻な問題であり、初等教育での算数の理解不足がその後の数学不振に大きく影響している。現地教員の基礎学力や指導力の低さ、各学年における年間の教授内容の多さ等が起因している。配属先では午前中の各授業の授業時間が長く、午後は休み時間がないことから児童が集中して算数授業に参加することが難しいことも1つの要因である。各学年は昼休み後の60分間、算数授業に取り組んでいる。校長は上記学力試験や5年生の大洋州内学力評価試験の成績を上昇させたいという思いがある。低学年担当教員および児童へのサポート等を通じた四則演算の理解度向上と、それによる児童の問題解決力向上が期待され要請に至った。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

同僚教員とともに主に以下活動に取り組む予定であるが、活動対象学年について活動開始後に校長と話し合うことが可能である。
1. 低学年担当教員とのティームティーチングを通じ、児童の算数基礎学力向上と教員の指導力向上に取り組む。
2. 児童に対し毎月算数の試験を実施し、その結果を分析する。その後の算数授業のあり方について校長等と計画を練る。
3. 教材開発等を通じ、現地教員の能力の底上げを図る。
4. 教育スポーツ訓練省が実施するEducaion Week(学習週間)や学力試験などへの助言等を行う。
5. 隊員の教員経験を活かし、学校運営に関する意見交換を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

職員室(個人用デスク無し)、共有PC、プリンター(インク切れが多い)、プロジェクターなど
※共有PCは台数が多くないため、自分自身のPCを持参すると良い。

4）配属先同僚及び活動対象者

校長(30代男性、経験10年以上)、教頭(40代女性、経験20年以上)、
学年教員:1年生(20代女性、経験5年以上)、2年生(20代男女各1名、経験2年以上)、3年生(20代男性、経験5年以上)、幼稚園含む他学年(20-40代男女各1名、経験2-20年以上)
幼稚園～6学年の園児・児童約170名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

訓練言語と異なる現地語(マーシャル語)については、現地語学訓練期間に語学研修を行うが、低学年児童のやりとりは主にマーシャル語になるため継続した自主学習が必要である。地域が狭いため、配属先での活動に加え学校行事や地域イベント等を通じ現地に溶け込もうとする意識や行動が重要である。