要請番号(JL11225B05)



2代目
・2026/2 ・2026/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健福祉省
2)配属機関名(日本語)
マジュロ病院 薬局部
3)任地( マジュロ環礁デラップ地区 ) JICA事務所の所在地( マジュロ デラップ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は同国に2つある国立病院の1つであり、国内最大の総合病院に併設されている。院内に保健福祉省も併設されており同省管轄の各部署も設置されている。病院に内科、整形外科、眼科、産婦人科等があり、病床数は約130床、医歯約25名、看護師約130名(准看護師等含む)である。同病院には台湾医療チームなど各国の支援が入っている。
院内薬局における薬剤処方数の1日平均は、入院患者約150-200名分、外来患者へは約50名分である。医師や看護師が患者に処方する薬剤について相談に来ることがある。院内のNCDs対策チームや緊急外来、マジュロ環礁にある2か所のクリニック等からの薬剤のオーダーへの対応も行っている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
院内薬局は薬局部長含め4名体制で運用されている。内2名のみが薬剤師の免許を取得している。同国で薬剤師免許取得できる機関がなく人材が不足しており、医療スタッフへの助言や入院患者の症状の程度に合わせた薬剤処方が難しい。病棟では同薬剤師が内服薬の確認を行っているが、残数の確認と補充が中心である。院内薬局では下記「隊員が使用する機材」記載のシステムを使用している。病棟患者含めすべての患者のより良い生活に向けたサービス向上に応えたいとの薬剤部長の意向から要請に至った。
なお、2012年に薬剤師職種の短期隊員(6か月)を派遣しており、薬品在庫の整理やレイアウト変更、薬品の適切な払い出しに努めた。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
薬剤部長含む同僚とともに主に以下活動に取り組む。
1. 院内薬局同僚の技術・能力向上と薬局運営改善に向けた提案を行う。
2. 医師や看護師等に対し、入院患者への適切な薬とその量を調剤するための適切な提案と支援を行う。
3. 院内の医療従事者に対しセミナー等を企画・実施し、医薬品や処方に関する知識・理解を向上する。
4. マジュロ環礁内に2つある小規模な国立クリニック等への調剤支援を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
PC等、在庫管理システム(Microix)、調剤支援システム(mSupply)、患者情報を集約するMHIS(Marshall Health Informaiton System、台湾製)等
4)配属先同僚及び活動対象者
次官補(50代女性、マジュロ病院勤続約30年、マーシャル人)
薬局部長(40代女性、マジュロ病院勤続11年、フィリピンやパラオでの薬剤師業務経験あり、フィリピン人)
同僚3名(30代男性、1名は薬剤師長、2名はマーシャル短期大学卒業生、マーシャル人)など
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
その他
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:(薬剤師)
[性別]:(女性) 備考:看護師がほぼ女性のため
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:同僚や患者への説明のため
[参考情報]:
・病院やクリニックでの実務経験(必ず)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~30℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
訓練言語と異なる現地語(マーシャル語)については、現地語学訓練期間に語学研修を行う。特に高齢の患者や患者家族は主にマーシャル語での会話が重要になるため、継続した自主学習が必要である。同病院には看護師や理学療法士隊員が、他環礁の病院に薬剤師隊員が活動中である。