【配属機関概要】

3）任地（ チューク州トゥヌック ） JICA事務所の所在地（ ポンペイ州コロニア ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

キリスト教カソリック系の私立小学校。1学年～8学年までの5歳から14歳までの男女224名(男子生徒110名、女子生徒114名)の生徒が学んでいる学校である。1948年に設立され、今年で設立75周年を迎える、チューク州で最初に設立された私立学校である。教員は12名おり、学科毎に担当が分かれている。学科は、①算数、②英語、③理科、④社会、⑤宗教の5科目である。かっては、チューク州の有力者家族や富裕層の子女が多く通っており、この地域で髄一の進学校であるザビエル高校への進学者も多く輩出したが、数年前の台風で校舎の多くが被害を受け、その後、教員の数も減少し、現在は教員数と共に指導力の低下も課題となっている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

チューク州では、比較的教育意識の高い家庭の子供達が通う小学校である。しかし、生徒の算数の基礎学力の低さが顕著であり、算数の指導力の向上が課題となっている。隊員は2011年から2013年まで当校で活動した。その後現地教員のみで指導が行われており、指導力を向上させる機会を得なかったため、 課題である算数の指導力の向上に隊員の支援を要請された。当校は潜在能力の高い生徒達が多く、低学年時に適切な指導を受ければ高学年になってからもっと数学の理解力が高まり、生徒達の将来の選択肢が多くなると考える校長からの要請である。隊員と共に指導することにより、当校の教員の指導力向上も目指す。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.同僚教員と共に算数の授業を担当し、わかり易い授業を心掛け、生徒の算数の理解力を向上させる。
2.教材や、授業計画を同僚教員と作成し、実行し、教員の指導能力の向上を図る。
3.高学年の生徒達の算数の苦手分野を把握し、現行のカリキュラム以外に遅れを取り戻す指導を行う。
4.課外活動時間で、日本語、日本文化、スポーツ、音楽、図工などの中から、自身が得意とする分野の指導を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

机、椅子、プリンター、コピー機、教具、インターネット環境(教員室のみ)。

4）配属先同僚及び活動対象者

校長、副校長以外、5教科の教師12名。
共に授業を受け持つカウンターパートは指導経験3年の20代教員。

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

チューク語の研修を現地にて実施予定。英語で授業を行うが、英語の理解度が低い低学年の生徒も多いので現地語ができるとよい。