【配属機関概要】

3）任地（ 東ニューブリテン州ココポ郡ココポ市 ） JICA事務所の所在地（ ポートモレスビー市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機 で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

同校は国内有数の観光拠点であるココポ市中心部に位置し、約1,500人の生徒と36人の教員を擁する大規模小学校である。2006年に設立した比較的新しい小学校で、日本の小学3年生～中学2年生に相当する生徒(グレード3～8)に初等・中等教育の機会を提供している。当国教育省の定める全国の小学校の規模を示す指標では、同じくココポ市に存在するカラマナグナン小学校と並び最大規模のレベル8に分類され、年間予算は約1,100万円が計上されている。これまでに他国ボランティアの受け入れ実績は無いが、2015年に青少年活動職種のJICA海外協力隊が派遣されており、算数・理科・体育等の幅広い授業を受け持つ活動を行っていた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ココポ小学校は同州のみならず国内でもトップクラスの規模(教員数・生徒数)を誇る小学校であるものの、2022年度の国家試験では、全国の小学校の中で数学は47%、理科は59%の成績帯に入っており、学力レベルの向上が喫緊の課題として認識されている。しかし実際の授業は一方的な板書のみの授業であったり、教員自身が間違った知識をベースに授業を行っていたりするなど、効果的な授業は行えていない。当要請を通じてJICA海外協力隊には、板書のみではなく生徒が自発的に問題を解決する力を養うための基礎的な授業を行うと共に、同僚の教員に対しても効果的な授業方法の紹介等を行い、学校全体の授業レベルの向上に寄与することが期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.日本の中学1・2年生に相当する生徒(グレード7・8)に対し算数と理科の授業を担当する(1コマ40分、1クラスあたりの生徒数は35～40名)
2.同僚教員と共に教材開発や指導レベル向上の為のワークショップを企画・実施する
3.隊員の希望や適性により体育や音楽等の副科授業を受け持つとともに、同僚教員による副科指導を定着させるためのワークショップを企画する
4.日本の小学校や生活の様子等の紹介を行うなど、生徒や同僚教員に対して異文化理解・交流の機会を提供する

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

チョークや黒板等の授業用備品、コピー機(共有)、その他学校備品

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先スタッフ】
校長40代男性1名、同僚教員36名(30代～50代)

【活動対象者】
グレード7および8の生徒約250名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

赴任後、現地語研修(ピジン語)を行う。住居は配属先提供の職員住居を予定。今後、他職種の隊員が配属先に派遣された場合はシェアハウスとなる可能性がある。任地は不定期な停電・断水がある。