【配属機関概要】

3）任地（ ガッパン州 ） JICA事務所の所在地（ コロール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 0.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

パラオにある17の公立小学校(別に私立小学校2校)の一つであり、小規模校に分類される。児童数は、1～8年生(6～14歳/7・8年生は日本の中1・2年生に相当)まで10名程度、教職員7名程度の規模。2022年7月からは5歳児クラスが設置されている。各学年1クラスであるが、現在は、5年生を除いて複式学級で授業が行われ、児童のいない学年もある。新年度は7月開始の4学期制。主要5科目(英語、算数・数学、理科、社会、パラオ語)のほか、体育や保健(健康)、キャリアガイダンスの授業がある。協力隊による支援は、2018年から開始され、現在2代目(小学校教育、2022年度1次隊)が活動中で算数及び体育分野での支援を行っている。学校紹介

【要請概要】

1）要請理由・背景

パラオでは教科としての体育の重要性を早くから認識し、全ての小学校に体育科教員(兼任の場合もあり)を配置している。各校最低週1コマ(45分)の体育の授業を行っており、パラオで問題の肥満対策としての期待も高い。また、パラオ国内全体で理数科学力の低さが問題となっている。教育省は児童の基礎計算力の向上を課題とし、小学校算数教育の改善に力を入れている。同校は小規模であるため、児童に寄り添った指導ができる反面、複式学級での指導場面が多く、算数・体育ともに授業運営には工夫が必要である。活動中の隊員が毎日ラジオ体操を実施し、体育の授業に球技を取り入れるなど隊員の支援により児童が体を動かす機会が格段に増加した。算数に関しては個別・反復指導や教員への日本式教授法の紹介などにより、学力の向上が見えたことから、一層の改善を目指し、本後任要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 体育の授業(週2コマ)を担当する。指導内容は、バレーボール、ソフトボール、サッカー等の球技に加えて陸上競技や体づくり運動等も行う。また、同僚教員への指導も行う。(体育は1～8年生全員が同じ授業を受ける。)
2. 同僚教員の行う算数の授業をサポートし、児童への個別・反復指導を行う。(チーム・ティーチング)
3. 同僚教員の授業力向上・授業改善に向けた助言を行うとともに、学習者主体の授業に向けた教材研究を行う。
4.可能であれば、学区内の青少年活動への参加や支援を行う。
活動対象は全学年。その他、算数分野、体育分野で活動する他の隊員と協力して現場の課題や成功事例の共有をし、教育省へ提言する活動を行う可能性があります。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

グラウンド(30m×50m)、バスケットボール・バレーボールコート、各種ボール(サッカー・バレー・バスケット)
ソフトボール用具、サッカーゴール(小)、コーン、縄跳び、バトン、インターネット環境あり

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚: 校長(女性40代、 JICA本邦研修受講経験あり)、学級担任4名(全員女性 高卒～短大卒) 、図書館司書1名、給食調理師1名

児童:1年生～8年生の児童10名程度

【資格条件等】

[参考情報]：

　・学童など異年齢集団の指導経験があると良い

【地域概況】

【特記事項】

住居は、村落の小さなコミュニティの中で、配属先が手配する家庭でホームステイとなります。
任地は、州の法律により飲酒・喫煙が禁止されています。
現地語学訓練ではパラオ語を学習します(ただし活動は英語で実施します)。