要請番号(JL16625B06)

・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育省
2)配属機関名(日本語)
ペリリュー小学校
3)任地( ペリリュー州 ) JICA事務所の所在地( コロール )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 船+車 で 約 2.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
パラオにある17の公立小学校の一つであり、中規模校に分類される。児童は、1~8年生(6~14歳/7・8年生は日本の中1・2年生に相当)まで約50名。各学年1クラス。新年度は7月開始の4学期制で、各学期は2か月強、各学期間の休暇期が3週間程度。主要5科目(英語、算数、理科、社会、パラオ語)のほか、体育や保健(健康)の授業がある。配属先は、2000年に初代隊員が派遣されて以降、2020年3月まで継続的に隊員による支援を受けており、低学年への算数指導を中心に活動を行っていた。なお、任地のペリリュー島(人口約500人)は太平洋戦争激戦地の一つであるが、島民は非常に親日的である。
【要請概要】
1)要請理由・背景
パラオには教員養成校が存在せず、教員免許制度も有していないため、教員間の指導力の差が非常に大きい。一方、児童は、特に理数科の学力が低いこと、また運動習慣が確立されていないことが解決すべき課題となっている。このような中、教育省は児童の基礎計算力の向上を課題とし、IOWAテストやI-readyテストなどの到達度テストを導入し、各学校や児童・生徒の実態に基づいた改善を図り、体育では定期的な研修実施による授業改善に取り組んでいる。しかし、離島部にある配属先では、教員の確保や研修への参加に課題があり、十分な指導力を持った教員の不足が続いている。教員の育成には現場での継続的な支援が必要であることから本要請に至った。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
下記の活動を同僚教員と共に行う。(担当する学年は校長と相談の上、着任後に決定する。)
1.体育の授業をサポートし、授業改善に向けた助言を行う。(2025年7月に体育専任教員が退職となったため、体育専任教員が配置されるまでは担任教員が体育を実施。)
2.担任教員が体育授業を実施できるように授業計画の策定やアクティビティの紹介を行う。
3.状況に応じて、隊員が体育のモデル授業を実施する。
4.可能な範囲で算数の授業をサポートし、児童への個別・反復指導を行う。(チーム・ティーチング)
5.同僚教員に対し算数の授業計画及び学習者主体の授業について、助言をしたり、共に教材開発を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
パソコン、タブレット、プロジェクター、コピー機、体育用具等。パラオでは2011年以降、シンガポール算数を導入。歴代隊員の開発した「マスヒーロードリル(計算ドリル)」も活用可能。
4)配属先同僚及び活動対象者
同僚: 校長、一般教員(9名)、体育教員、特別支援教員、司書教員等
活動対象者:一般教員、全校児童約50名
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
英語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(小学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(指導経験)2年以上 備考:教員への助言が求められているため
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
住居は、離島の小さなコミュニティの中で、配属先が手配する家庭でのホームステイとなる。
活動は英語で実施するが、現地語学訓練にてパラオ語を学ぶ。