2025年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL16625B08)

国名
パラオ
職種コード 職種
G182 小学校教育
年齢制限
20~45歳のみ
活動形態
個別
区分
交替
7代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2026/2 ・2026/3 ・2027/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

教育省

2)配属機関名(日本語)

ガラード小学校

3)任地( ガラード州 ) JICA事務所の所在地( コロール )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 車 で 約 1.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

パラオにある17の公立小学校の一つであり、小規模校に分類される。児童数は、5歳児学級、1~8年生(6~14歳/7・8年生は日本の中1・2に相当)まで約40名。各学年1学級。児童数が最も多いクラスでも10名程度であり、複式学級で授業を行うこともある。新年度は7月開始の4学期制。主要5科目(英語、算数・数学、理科、社会、パラオ語)のほか、体育や保健の授業がある。地域の協力を得てパラオ文化に親しむ文化啓発週間や校外学習、学校対抗スポーツ大会など行事も多くある。2007年~2023年までに5名の小学校教育隊員が派遣され、2025年8月現在は、2024年2次隊(小学校教育)が算数と体育を中心に活動中。

【要請概要】

1)要請理由・背景

パラオ国内には教員養成校が存在せず、教員免許制度も有していないため、教員間の指導力の差が非常に大きい。また、幼少期に数字に触れる機会が少ないため、数の概念が身についていない児童が多い。加えて同校では、ベテラン教員の定年退職など教員の入れ替わりのため、指導経験が浅く、教授法の知識が不足している教員もおり、学習内容の積み残し(未習)や児童の四則演算の理解不足や未定着という課題を抱えている。一方、体育においても体育科専任教員が未配置の学校であるため、系統的な指導が行われていない実態がある。教員の指導力向上、児童の学力向上には、現場に寄り添う形での継続的な支援が必要であることから、本後任要請に至った。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

1. 同僚教員の行う算数の授業をサポートし、児童への個別・反復指導を行う(チーム・ティーチング)。
2. 同僚教員とともに授業計画を作成し、系統的で、一貫性のある授業が実施できるよう同僚教員を支援する。
3. 同僚教員とともに、児童の算数への興味・関心を引き出しつつ、学習者主体の授業に向けた教材開発を行う。
4.(可能であれば)体育経験がない同僚教員の体育授業をサポートし、体育授業の質の向上のため助言を行う。
指導対象学年は着任後協議の上決定するが、ほぼ全学年とのかかわりが期待されている。
教科外活動による児童の成長への関心が強い学校のため、余裕があれば、日本紹介、日本との交流などの活動を実施することも可能である。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

パソコン(児童一人1台)、プロジェクター、コピー機。パラオでは2011年以降、シンガポール式算数を採用。歴代パラオ隊員開発の「マスヒーロードリル」(計算ドリル)やJICA開発の計算アプリも活用可能。

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:校長(女性40代、大学卒)、一般教員:(7名、高卒程度、パラオの短大にて必修のコースを履修中、経験1年~20年程度)
その他職員:バス運転手(2名)
主な活動対象者:各学級担任、体育担当教員、全学年の児童

5)活動使用言語

英語

6)生活使用言語

英語

7)選考指定言語

英語(レベル:D)

【資格条件等】

[免許]:(小学校教諭)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(    ) 備考:

[経験]:(実務経験)2年以上 備考:経験に基づく助言が必要なため

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

住居は、村落の小さなコミュニティの中で、配属先が手配する家庭でのホームステイとなる。
活動は英語で実施するが、現地語学訓練にてパラオ語を学ぶ。