【配属機関概要】

3）任地（ サンマルコス県サンマルコス市 ） JICA事務所の所在地（ グアテマラシティ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 6.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

職業訓練庁は地方に出向機関を有した国の機関であり、運営資金を独自で賄っている。組織の目的は、職業人の育成と訓練を行い、民間企業の生産性向上と国の発展に寄与することである。官民双方の協力で運営され、農牧・工業、商業・サービス分野での研修を実施している。国内に28箇所の技術向上センターと5箇所の地方支所がある。1989年から西部や首都などの技術向上センターに冷凍機器、品質管理、美容師、自動車整備などの隊員を派遣しており、長期・短期を含め20名の派遣実績がある。サンマルコス校は西部地域に位置する大きなセンターであり近隣の17市をカバーしている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

職業訓練庁(インテカップ)サンマルコス校は自動車整備科、電気科、情報処理科、調理科、製菓製パン科、美容科、縫製仕立科、など多彩なコースを備えている。自動車整備科では、短いコースで300～500時間、長いコースで1500時間(2年以上)の研修が提供されている。特に近年ではハイブリッド車の流通が増え、これらの車両への基礎的な整備技術が需要として高まっているが、職業訓練庁では専門的な知識を以て対応できる指導者が不足している。なお、校内には研修用ハイブリッド車の実車教材も備えているが、構造・作動を十分理解しないまま経験に基づいた指導を行っているケースもあり、隊員の支援によって指導者の育成や研修内容のレベル向上を図るべく本要請が出された。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

隊員は自動車整備科にて現地の実情に合った形で以下の支援を行う。
1. 指導員に対して、指導方法についての助言
2. 研修員や指導者に対して、ハイブリッド車の整備技術に関する助言・実技指導
3. 自動車関連の地元企業への技術支援に関する助言・個別訪問
4. 指導用の各種機械のメンテナンスや操作技術に関する知識の共有
*指導の中心は主に乗用車(ガソリン、ディーゼル車、ハイブリッド車)、ピックアップトラック。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ハイブリッド実車教材(トヨタカローラ1.8L/2022年製)、リフト、ブレーキ用旋盤、ホイールバランサー、机、椅子、事務用品、PC、コピー機他

4）配属先同僚及び活動対象者

・同僚(指導対象):自動車整備コースの指導員(男性11名、20代から50代)
・研修生(約200名、主に10代から30代、工業高校卒業レベル)、地元企業の技術者

【資格条件等】

[参考情報]：

　・ハイブリッド車の整備経験が必須

　・二輪車や電気系統の知識があれば尚望ましい

【地域概況】

【特記事項】

・住居はホームステイを基本とする。
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