【配属機関概要】

3）任地（ スフレ ） JICA事務所の所在地（ グロスレイ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

セントルシアには8つの教育学区があり、各学区には学区全体を統括する教育事務所が設置されている。それぞれの教育事務所が教育省の政策に沿って学区内の全教育機関を管理している。また、教育学区全体を対象とするイベントやプログラムを実施するほか、校長との定例会議を通し、学校間の連携を図り、教育現場と教育省をつなぐ役割を果たしている。配属先である第8教育事務所は南西部スフレ地域の小学校7校、中高等学校1校、特別支援学校1校の計9校を所管しており、1999年からこれまでに数学、小学校教育等の隊員を複数名受け入れ、管轄する小中学校に対し主に数学を中心とした支援をおこなってきた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

第8教育学区は特に算数・数学の学力が他の学区にくらべ低いことから、1999年から断続的に隊員を派遣し、ある程度の改善が見られていた。しかし、コロナ禍により休校または対面式授業の削減などにより学習の機会が大幅に減少したことで、算数・数学を含む学力の低下が見られた。そこで、配属先の上位組織である教育省カリキュラム・教材開発局(CAMDU)は、今後リモート型の教育を取り入れるなどして学習指導方法の改善を図ることを目的に、隊員を要請し、現在、隊員1名(2022年8月～2024年3月)が第8教育事務所で活動中。支援継続が求められ後任要請に至った。なお、現在同局(CAMDU)でデジタル教育教材開発のための視聴覚教育隊員(2022年11月より2年間)が活動中であり、地方の教育学区に派遣される数学教育隊員と連携することで算数・数学の学力向上とデジタル教材の開発を活性化させる事が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

学区内の小学校を巡回し、担当教員と協力しながら以下の活動を行う。
1.算数・数学の授業観察を行い、現状の把握、課題の抽出を行う。
2.課題の改善に向け、教授法および教材について担当教員と共に具体的な改善計画を作成し実践する。
3.CAMDUと連携し、デジタル教材の研究、導入、試行を行い、教材開発を行う。
4.可能な範囲で、学区内の教員に対し、算数の授業についてのワークショップを企画、開催する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

PC、プリンタ、コピー機、タブレット端末

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
所長、女性、50歳代、1名
職員、男女、8名

活動対象者:小学校生徒(主に3、4年生)、担任教師(セントルシアは日本と同様に小学校はクラス担任が全教科を教える)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・教員、学習塾、学童保育等での算数の経験

　・基本的なコンピュータ操作経験、PC使用の授業経験が望ましい

【地域概況】

【特記事項】

TEAMSやGoogle Class room 等を利用したリモート教育の経験があるとよい。また、小学校での算数の指導方法や教材についての深い理解や豊富な知識があると良い。