2025年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL31825B11)
募集終了

国名
エクアドル
職種コード 職種
H114 理学療法士
年齢制限
活動形態
個別
区分
交替
2代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2026/2 ・2026/3 ・2027/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

国家高等教育科学技術革新庁

2)配属機関名(日本語)

国立エクアドル中央大学 障害科学部 理学療法学科

3)任地( ピチンチャ県キト市 ) JICA事務所の所在地( キト市 )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 0.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

現在、エクアドル国内に理学療法士養成校は約30校あり(国立大学は9校)、配属先はそのうちの一つである。同大学の理学療法学科4年制は、1966年に開設され、在籍学生数は約270名である。国家資格制度はなく、4年制のカリキュラムを修了し、卒業試験に合格すれば理学療法士としての免許を取得できる。同学科には16名の教員が所属し、講義の他、実習地開拓、実習地訪問等を担当している。大学内には理学療法クリニックがあり、理学療法士による外来対応の他、学生への実習指導の場としても役割を果たしている。配属先では現在、2023年度4次隊の理学療法士隊員が活動中である。同学科の年間予算は、約50万米ドル。

【要請概要】

1)要請理由・背景

エクアドルでは、理学療法士を目指す学生に提供するカリキュラム内容は、各大学で決定しており、理学療法士のレベルは均一化されていないのが現状である。そのため、他の医療職種と比較して、理学療法士の社会的地位は高くない。配属先の授業では、学生の学習姿勢が受動的になっており、臨床的な思考を養い、実践的な治療計画の立案に結びつけていくことが課題である。また、配属先や実習先で使用している医療機器の内容に応じた治療方法が指導されていないことから、医療機器の分析結果に基づく治療法の確立についても支援が求められ、本要請に至った。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

配属先の同僚と共に以下の活動を行う。活動時間:平日8:00-16:00。
1.授業、実習先への同行と教授法の改善提案
2.各症例(手術後のリハビリ、スポーツのケガ、循環器系・呼吸器系の症状などいずれか1つ以上の得意な分野で活動)の評価と適切な治療方法に関する研修の実施
3.医療機器の適切な使用方法とデータの分析、分析結果を基にした各症状への治療方法の確立
4.日本の大学や専門学校との交流を通した、両国の症例の分析の仕方や治療の考え方などを知るための機会の提供
5.貧困地域住民への理学療法提供プロジェクトに関する助言

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

机、椅子、インターネット、治療用ベッド、超音治療機器、電気刺激治療器、磁気治療器、歩行器

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
60代男性、修士(科学、経験12年)
30代男性、学士(理学療法、経験6年、クリニック担当者)
40代男性、修士(スポーツ科学、経験5年)
20代女性、学士(医師、経験1年)
活動対象者:同学科教員約20名、学生約270名

5)活動使用言語

スペイン語

6)生活使用言語

スペイン語

7)選考指定言語

英語(レベル:C)又はスペイン語(レベル:C)

【資格条件等】

[免許]:(理学療法士)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(大卒) 備考:大学での活動となるため

[経験]:(実務経験)5年以上 備考:大学での活動となるため

[参考情報]:

 ・臨床実習指導者講習修了者が望ましい

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(地中海性気候) 気温:(9~21℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

動作分析機器は現時点では配属先では所有していないものの、実習先や他大学にて導入されている場合は、活動内容に含まれる可能性がある。配属先は動作分析をとおした治療方法の確立を促進したいため、動作分析の知見があるとなおよい。