【配属機関概要】

3）任地（ アルダ ） JICA事務所の所在地（ アンマン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先はバルカ県サルト市の北に位置するアルダ町にあるスポーツ・文化クラブで、地域の青少年の健全な育成に寄与するため1982年に設立され、文化、スポーツなどの活動拠点として活用されている。柔道は約10年前に始まり、ヨルダン柔道連盟から畳・柔道着などの支援を受けている。対象は4歳～20歳までで、冬場に約40名、夏休みには約80名が日々の練習に取り組んでいる。以前は柔道連盟が主催する全国大会、昇段・昇級試験に参加し、個人優勝、黒帯を取得した選手も所属していた。ボランタリーのコーチ(6段)が指導し、近隣学校の先生がアシスタントとしてクラス編成や施設管理を担当している。

【要請概要】

1）要請理由・背景

クラブでは、柔道を単なるスポーツとしてではなく、日々の練習により地域の青少年健全育成に資するものとして位置づけている。コーチはクラブの目的と柔道の礼節を踏まえて、青少年の育成にあたっている。現コーチにとっては就学前から小学校までの子どもたちを対象とした指導はこのクラブが初めてである。現在、同コーチをサポートする若手選手を指導者として育成することにも取り組み始めている。JICAは直近で2013～16年までヨルダン柔道連盟に女子チーム強化のために隊員を派遣している。この隊員の活動を視察する機会を得たコーチが、日本人指導者による技術指導及び精神面や躾の面での指導を高く評価し、今回の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. クラブに集まる青少年・学生に対する指導
2. 年齢やレベルに合わせた日常的な練習の指導計画の作成
3. コーチング・レフェリングクリニックの企画・運営
4. 柔道普及のための活動(巡回指導や地元大会等のイベント開催)
以上の内容を同僚と協力して行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

道場30畳、柔道スコアボード、トレーニング器具

4）配属先同僚及び活動対象者

クラブ長 男性 50代
コーチ 男性 50代 6段
アシスタント 男性 30代(クラス編成・施設管理)
練習生 10～14歳(主に男性) 60～80名
練習生 15～20歳(主に男性) 30名、内若干名が茶帯保持者

【資格条件等】

[参考情報]：

　・審判資格を取得していること。

【地域概況】

【特記事項】

指導対象は若年層が主対象となるため、段位(黒帯)があれば十分に指導可能。
活動内容は、上記を基本に、着任後に配属先長や同僚と相談しながら検討していくことになる。