【配属機関概要】

3）任地（ マフラック ） JICA事務所の所在地（ アンマン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先の教育局では県内の小中学校及び付属幼稚園を対象に教員人事、クラス配置、児童の配置、各校の予算配備などを管轄している。マフラックには就学1年前4・5歳児を対象とした付属幼稚園が91クラス(規模によりひとつの学校に1～3クラスとまちまち)ある。他国の支援により、教育設備が提供されている園もあるが、設備状況は園により差が大きい状況。マフラック教育局には2010年から2016年まで計5名の幼児教育隊員が派遣され活動を行っていた。現在小学校で行われている「to my school I belong」という国家的な教育プログラムの幼稚園版、「TO MY KG I BELONG」という取り組みが始まっている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ヨルダンでは2009年からマダバ、ジェラシュ等5地区の教育局へ幼児教育隊員を派遣し、公立幼稚園への巡回活動を行ってきた。マフラック市もそのうちのひとつだったが、5人の隊員派遣を経て、しっかり知見が現地に根付いたとして隊員派遣が終了した。その後、同局職員は日本で幼児教育に関するJICAの研修を受けたのち、ヨルダン国内転勤を経てまた同市へ戻ることになったが、各園の園長や教員が入れ替わったため、再度、隊員の力を借りながら、自身が研修や当時、隊員から学んだことを活用、展開したいと考え、今回の要請に至った。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

教育局の幼児教育担当及び各園の幼稚園教諭と協力し、以下の業務を行う。巡回校は赴任後に配属先と一緒に選定する予定。
1.幼稚園児を対象に、歌、リズム遊び、おもちゃ製作、体操などのアクティビティを楽しく提供する。
2.教諭に対し、子どもの主体性を大切にした活動を紹介し、知識重視の座学授業でなくても、遊びを通して学習出来るアイディアを提供する。
3.教諭に対し、身近な材料を使った教材の製作と使用方法を紹介する。
4.他の幼児教育隊員や他分野の隊員と協力して、各地でワークショップやイベントを実施する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

各教室にホワイトボードとマーカー、文具等。おもちゃは園による。

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
マフラック教育局幼児教育担当スーパーバイザー(女性)
各校付属幼稚園教諭(女性のみ、大卒、20-40代)
各校1クラスの定員は25名ほどに対して教員1名
活動対象者:児童年齢は就学前の4歳-5歳

【資格条件等】

[参考情報]：

　・保育士は幼児クラス経験者がより良い

【地域概況】

【特記事項】

現地職員と共に働く過程を通した改善が期待されており、職員に対する指導者ではなく同僚職員としての活動が求められている。
教育省管轄の幼稚園は4-5歳クラス(日本の幼稚園年長クラスに該当)のみ。