【配属機関概要】

3）任地（ サフィ県サフィ市 ） JICA事務所の所在地（ ラバト県ラバト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 6.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先となる王立モロッコ障害者スポーツ連盟(ラバト市)は、国民教育・就学前・スポーツ省の監督下にある非営利団体で1984年に設立され、モロッコ国内のパラスポーツの普及、促進を目的にセミナー、会議、啓発活動を行い、地域の4つのリーグをサポートし、国内や国際大会を開催している。活動先はサフィ市内の2つのパラスポーツクラブとなる。①「Club Olympique de Safi」は2018年設立、スタッフ数11名、会員数115名で、主要な競技は陸上60名、車椅子バスケットボール30名、車椅子テニス15名。② 「Club Sportif de l’Association d’Aide aux Handicapes du Sud du Maroc Safi」は2002年設立(協会設立は1985年)、協会スタッフ数26名、クラブの会員数45名、主要な競技は陸上22名、車椅子バスケットボール12名。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先は国内の障害者の体力・機能維持、社会参画の一助を目的に障害者のスポーツ活動を推進しているが、特に地方においては指導者や練習場所の不足、アクセスの悪さなど課題は多く、今回、配属先からの要請を受けて、地方都市への隊員派遣を検討することになった。任地となるサフィ市には2つのパラスポーツクラブが活動しており、多くの器具や場所を必要とせず、手軽に行えるスポーツということで他のスポーツよりも競技者数の多い陸上競技のニーズは高い。2022年11月に国民教育・就学前・スポーツ省が策定した「ロードマップ 2022-2026」の12のコミットメントのうちの1つが課外活動とスポーツ活動の促進であり、同省としてもスポーツや芸術活動を展開するクラブや協会をサポートしている。
※ 2021年の省庁再編を受けてスポーツの所管が青年・文化・通信省から国民教育省に移管。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

活動先となるサフィ市内の2つのNGOにおいて、以下の活動を行う。
1. 投てき種目を中心とした陸上競技の技能向上のために効果的なトレーニングの指導を行う。
2. 任地におけるパラスポーツ普及のため、障害児・者施設やコミュニティにて陸上競技の普及活動を行う。
2. (可能であれば)車椅子テニス(クラブ①)や車椅子バスケットボール(クラブ②)に係わることも期待されている。
※ クラブにおける陸上競技のトレーニング時間: クラブ① 火・水・土・日の16時～18時、クラブ② 月・水・金の15:30～17:30
※ 主な障害の種類: 肢体不自由、脳性麻痺等

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

クラブ① 練習場、投てき種目の用具
クラブ② 練習場、ジム、投てき種目の用具

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先責任者】 会長(男性・50代)、事務局長(男性・50代)、総局長(女性・40代)
【活動先同僚】 クラブ① クラブ責任者(男性・40代)、陸上競技コーチ(男性・30代)、クラブ② 協会責任者(男性・30代)、陸上競技コーチ(男性・30代)
【活動対象者】 クラブ① 競技者60名(男女半々・12～50歳)、クラブ② 競技者22名(男女半々・14～40歳)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

・派遣期間:1年間
・現地語(モロッコ方言アラビア語)については、現地訓練期間に語学研修を行う。
・配属先のフェイスブック