【配属機関概要】

3）任地（ エンブ郡ムウェア ） JICA事務所の所在地（ ナイロビ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は男女共学の公立中等学校であり、16～19歳(日本の高校1年生～高校3年生相当)の生徒約170名が通っている。各学年1～2クラスあり、1クラスあたり30～35名程度である。寄宿生はおらず、全員通学している。教職員数は15名および正規雇用前の大学生数名であり、年間予算は約3百万シリングである。時間割は、1日9コマ、1コマ40分で組まれている。ムウェアは農業が盛んな地域であり、親が農家である生徒は、収穫等の農作業が忙しい時期には学校に来れない場合もある。エンブ郡の別エリアの学校に、2025年7月まで数学教育の隊員が派遣されていたが、本校へ隊員派遣実績はない。

【要請概要】

1）要請理由・背景

2025年よりCBC(Competency Based Curriculum)と呼ばれる新学習指導要領が本格的に導入され、ケニアの中等学校では、就職に繋がりやすいとされるSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育が重要視されている。しかしながら、現地教員が黒板に板書し解説していくような伝統的で一方的な授業形式が一般的であることから、生徒の学習意欲も向上しない状況である。配属先の学校においても、このような状況下、生徒の数学の成績が伸びていない。隊員には、生徒の主体性を重視し、授業の質の向上と生徒の学習意欲向上につながるような授業実施と、そのために教員と生徒のよりよい関係を構築するための見本を示すことが期待されており、隊員の要請に至った。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

校長、教員と相談の上、以下の活動を行う。
1. 主に2～4年生(日本の高校1年～3年生相当)の数学の授業を担当し、生徒の学力向上に貢献する。
2. 隊員の趣味や特技を活用して指導できる課外活動(スポーツ、音楽、美術、手工芸等)に取り組む。
3. 生徒の学力・意欲の向上、教員の生徒指導・対応の向上につながると思われる活動を配属先に提案し、実践する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

教室、黒板、チョーク、教科書、職員室の事務机、椅子

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
校長(女性40代)、教頭(男性40代)、教員15名(学士、30～40代が中心)大学生アタッチメント(教育実習)数名、事務員やキッチンスタッフ・用務員等若干名
活動対象者:
高校1～3年生の男女、約170名(16～19歳)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】