【配属機関概要】

3）任地（ コッパーベルト州ンドラ市 ） JICA事務所の所在地（ ルサカ州ルサカ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 7.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

1989年に設立された同センターは、平等な社会の実現のため、障害児、低所得や脆弱な家庭環境の子どもたちにインクルーシブな職業訓練を提供し、市場経済から取り残されない人材の育成に尽力している。17～25歳の学生約200名がビジネス科、エンジニアリング科の2つの学科で短期もしくは1年間の各専科コースで技術を習得し、資格を取得して卒業する。特別支援教育や学科に応じた資格を有する59名の教職員が、学生の学習および生活の指導にあたっており、学生のほぼ全員が併設された寄宿舎で生活している。訓練校の役割に加えてリハビリテーション施設も併設しており、過去には家政4名、義肢装具士3名、電子機器5名の隊員が活動した。年間予算は約7,000万円。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ザンビア政府が、若者の雇用促進を目的に職業訓練校への進学率向上を推進する中、障害のある学生や適切な教育を受けられなかった子供たちの就業機会は厳しい状況にある。そのため、同校は主に障害のある学生を対象に職業訓練を提供している。料理科では、国内で商品の種類が少なく、販売店が少ない製菓技術とサービスの提供を学生に習得させ、製菓業界での就労、起業家精神を高めたいとの思いからJICA海外協力隊の要請があがった。学生には菓子製造やデコレーション技術の他、キッチン内の安全及び衛生、消費期限や会計管理など経営の基礎知識を習得し、就職あるいは独立起業後に社会経済の一翼を担う人材に成長して欲しいと期待している。学生の成果発表の機会としてサービス提供の実演会や試食・販売会など、生徒の向上心や創作意欲を高めるためのイベントの企画実施も期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 伝統にとらわれない新しい製菓メニューの提案と製造指導
2. 商品の付加価値を高める製菓デコレーションや梱包指導
3. 製造過程における安全、衛生及び品質管理の指導
4. 学内において、模擬カフェなどの実演型イベントの企画、開催

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

炊飯コンロ、炊飯器、オーブン用ストーブ、オーブン、電子レンジ、圧力鍋、冷凍庫、フライヤー(揚げ鍋)、調理器具一式

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:59名(男女、30～50代)

活動対象者:学生20名(男女、10～20代)

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・特別支援学級での活動経験

　・障害者を対象とした活動経験

[参考情報]：

　・パン製造技能士資格があると尚良い

【地域概況】

【特記事項】

・23年秋募集で、同センターに服飾隊員も要請している。
・赴任後、現地語学訓練(ベンバ語)を行う予定である。