【配属機関概要】

3）任地（ ウェメ県ポルトノボ市 ） JICA事務所の所在地（ コトヌー ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先となる視学官事務所は、全国85教育学区毎に設置される行政機関であり、管轄校・園の人事・財務管理・カリキュラム管理・小学校卒業試験や学期・学年末試験の総括、教員研修の企画・運営等を行う。オガンラ視学官事務所はポルトノボ市内の小学校243校(公立63、私立180)、幼稚園84園(公立14、私立70)を管轄している。年間予算は約324万円。現状では、他国や国際機関からの直接支援はない。Covid-19感染拡大の影響によるJICA隊員の派遣中断前の2020年3月まで、同配属先に小学校教育隊員が活動していた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ベナンの幼児教育の現場では、教員の知識や経験不足等から、幼児の成長と発達に応じた興味・関心から想像力や発想力を伸ばすといった教育的支援があまり浸透していない。ベナン国内には幼児教育教員の養成校が1校設置されているが(アトランティック県アラダ市)、学生達の実践的な指導力の育成を課題とし、特に情操教育科目の実技指導の強化をねらいJICAの幼児教育隊員を2代受け入れた実績がある。ベナンの首都ポルトノボ市のオガンラにおいても同様に、幼児教育分野での支援を得たいとの先方の要望から今回の要請に至る。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先関係者への相談の下、以下の活動を試み、展開する。
1.市内の幼稚園を巡回し、教員による教育支援の状況を把握するとともに、現場の課題やニーズを確認する。
2.幼稚園現場にある道具や身の回りの物を活用した図工や創作活動を教員に提案し協働で行う。
3.園児が楽しみながら行える運動や手遊び、リズム遊び、コミュニケーション等の遊びを教員に提案し協働で行う。
4.園児の想像力や発想力を伸ばす模倣遊び、歌・劇等のアイデアを教員に提案し協働で行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

特になし。任地にあるものを工夫して活用する。

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚(人数等に変動あり):
視学官長1名(男性40代、JICA研修経験者)、教育指導主事5名(男女40-50代)、他スタッフ(秘書、会計担当、運転手等)男女計11名
活動対象者:配属先管轄幼稚園の園長(男女30-40代)、教員(男女20-40代)、園児

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

住民の移動手段はバイクタクシーであるが、隊員は安全上の観点から利用禁止(徒歩、あるいは申請・承認による自転車、四輪車両を利用)。停電や断水があるため、状況に応じた工夫が必要。任地では、フランス語の他、現地語が使われるため、赴任後、現地語学訓練を実施予定である。