【配属機関概要】

3）任地（ アルタ市 ） JICA事務所の所在地（ ジブチ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

国内の公立技術高校7校中で、唯一ホテル業を専門とする高校である。一般教養課程以外の専門課程は、2年制ではレストランサービス科(取得資格CAP)、3年制では料理科・レストランサービス科の2学科(取得資格BAC Pro)が 設置される(共に中学卒業後の生徒対象) 。実習ではアルタ市内のジブチ国民教育・職業訓練省下の宿泊施設(レストラン設置)を利用する機会がある。また、3年制の生徒を対象に、同校と連携する首都の主要ホテルでの実地研修を行い、それが直接雇用に結びつくケースも多い。2020年からは、トルコによる協力で、料理科に大学レベルの専門資格取得コース(BTS)が設置された。現在(2021年2月時点)、生徒は166名、教師は15名。2021年の年間予算は、15,500,000DJF(9,045,000円相当)となる。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ジブチはアフリカの角の物流の要所であり労働者の需要はあるが、技術力が低いため雇用の機会が得られないことも多く、特に若年層の失業率は約7割と深刻な状況である。現状、技術高校の役割として即戦力となる質の高い人材育成が求められ、実習に重点を置くカリキュラムや資格制度の整備を行うなどの改革が行われている。料理科の専門高校終業資格の取得が可能な配属先では、ホテル業界のニーズに応える人材を輩出するため、必要となる知識や技術の習得を支援するねらいで隊員に支援を求めている。初代隊員(2019年度2次体)は配属先での各種状況把握の後、Covid-19の感染拡大に伴う本邦待機で再赴任に至らなかったが、短期間の活動においても配属先関係者からは隊員への理解と評価を得ている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先校長への相談の下、主に、以下の支援活動を実施する。
1.配属先関係者(教員・生徒等)や施設設備等の状況を把握するとともに、質の改善のために可能な提案を検討する。
2.生徒が技術習得の意欲を高め、就職に役立つ知識や技能を身につけるための実習等を教員と共に考案し実践する。
3.仕事を行う環境の衛生や整理・整頓についても、基礎的な知識を習得し実践できるよう、教員の指導を補完する。
4.現地調達が可能な食材で、定番のフランス料理以外で和食の要素を取り入れたメニューを試み、提案する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

各種業務用調理設備・器具(料理場・冷蔵庫・冷凍庫・ガス台・オーブン等)

4）配属先同僚及び活動対象者

・校長:男性1名(40代)
・料理科教員: 女性2名/料理科指導員:男性4名
(26～54歳)
・料理科(2年制)生徒:男女52名(15～19歳)
・料理科(3年制)生徒:男女23名(19～24歳)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

・政府住宅を含めた住居の電気・水道設備の老朽化による不具合の発生(月1～2回)。
・6～8月は最高気温45度以上を記録することがある。
・政府居等の確保状況により同性間で同居の可能性あり。