【配属機関概要】

3）任地（ カオラック州カオラック県ンドファン市 ） JICA事務所の所在地（ ダカール市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 4.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

カオラック県視学官事務所は県内の幼稚園23園、小学校221校、中学校37校を管轄する教育行政機関である。視学官と呼ばれる教員の指導・監督を担う職員が管轄内の学校を巡回し、学校運営に関する指導や助言をする他、進級・進学試験、教員昇格試験の実施および評価、現職教員研修などを行っている。なお、視学官はいずれも教職経験者である。2020年3月まで、前任にあたる小学校教育隊員が活動していた他、2023年7月には同配属先に小学校教育隊員(任地はカオラック市)が派遣予定である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

セネガル国における初等教育へのアクセスは徐々に改善され、2021年度には初等教育就学率は84%に達した。他方で、急激な就学率の向上による深刻な教員不足に対応するため、教員養成の期間が4年から9か月に短縮され、教員の質の低下が課題となっている。本要請の隊員は、配属先と協働しながらンドファン市内の小学校を巡回し、主に算数教育における課題の把握、改善策の提案、教材開発や指導方法の提案を通して、授業の質改善に寄与することが求められている。また、算数に加え、音楽・図工・体育のうち、隊員が得意とする教科の指導支援も期待されている。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

隊員は、配属先が管轄する小学校を巡回し、配属先や現地教員と協力しながら以下の活動を実施する。
1. 児童の学びと定着の改善を目的に、算数の授業案や教材、教具を作成・提案し、教員と一緒に教室で実践する。
2. 「1」の活動の効果測定のため小テスト等を実施し、検証結果を教員対象の研修会等で共有するとともに、教員が新しいアイディアや指導法を学ぶ機会を創出する。
3. 音楽、図工、体育のうち、隊員が得意とする教科の授業を支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

小学校施設、校庭、教具等

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
配属先長(男性、50代)、視学官(男性、30-50代、教員経験者)

活動対象者:
小学校教員(男性、女性、20-50代)、児童(1クラス20～80名ほど)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

生活使用言語であるウォロフ語は、任国到着後の現地語学訓練にて学習する。