【配属機関概要】

3）任地（ ティエス州ティエス県ティエス市 ） JICA事務所の所在地（ ダカール市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

本件の配属先であるティエス市視学官事務所はティエス市内の幼稚園33園(公立6園、私立27園)、小学校87校(公立およそ50校、私立およそ30校)および中学校42校を管轄する教育行政機関である。視学官と呼ばれる教員の指導・監督を担う職員が管轄内の学校を巡回し、学校運営に関する指導や助言をする他、進級・進学試験の実施、教員昇格試験の実施および評価ならびに現職教員研修の実施などを行っている。現在、同配属先には本要請の前任にあたる幼児教育隊員の他、小学校教育隊員が派遣中である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

2010年には9.8%だったセネガルの就学前教育就学率は、2018年には17.8%まで上昇し、徐々に就学前教育の重要性が認知され始めている。またティエス州の就学前教育就学率は18.3%と全国平均よりも高い。一方、教員養成課程では就学前教育に関する十分な研修が行われておらず、多くの教員は専門知識を持ち合わせないまま子どもに接している。また、数や言葉の習得のための詰め込み教育が主流で、子どもの発達段階に合わせた教育が行われていない現状もある。こうした状況をふまえ、子どもたちの発達段階を考慮しながら興味・関心を引き出し、子どもたちがより効果的に学べる「遊びを通じた学び」が必要とされ、教員の実践を支援する隊員が要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

本件で派遣される隊員はティエス市内において、下記の活動を行う。
1. 市内の幼稚園を巡回し、セネガルの幼児教育の現状、特色、課題を把握する。
2. 市内の幼稚園や教員の研修会等で、子どもたちの発達段階を考慮した子どもが楽しみながら学びを得られる幼児教育の手法を紹介し、実践を支援する。
3. 過去の隊員と国民教育省が共同で制作した指導書「遊びを通じた算数」の使い方を現地教員に紹介し、普及する。
4. 可能な範囲で、同任地の隊員と協力して学校行事(運動会や学芸会など)を企画・実施する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

過去の隊員と国民教育省が共同で制作した指導書「遊びを通じた算数」、配属先備品、椅子、机など

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
配属先長(男性、50代)、同僚視察官6名(男性、40-50代)、その他スタッフ(秘書、視学官補佐、財政・教材管理、など)

活動対象者:
巡回先幼稚園教員(女性、20-50代)、園児(1クラス20～40名ほど)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・保育士は幼児クラスの担当経験があること

【地域概況】

【特記事項】

・生活使用言語:ウォロフ語(現地語学訓練期間に語学研修を行う)。なお活動でもウォロフ語を使う場合がある。