【配属機関概要】

3）任地（ ブエノスアイレス州エスコバル市 ） JICA事務所の所在地（ ブエノスアイレス市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

首都北西部に位置するエスコバル日本人会は、市内在住日系人を対象に、日本文化及び日本語の継承、現地社会と日系社会との融合を目指し1955年に創設された。現在会員数は約300名。会員対象に日本語学校を運営するほか、野球、卓球、ゲートボールも盛んである。新年会、忘年会、バザー等の行事を継続するほか、同市役所主催の花祭りなどにも組織として積極的に参加している。当地域は花卉栽培の一大産地となっており、各種イベントでは切り花、鉢物販売を通し、日系社会の存在感を高めてきている。過去には、北部ブロックにある他日会、また在亜日本語教育連合会に所属する日本語教育隊員が巡回指導にあたってきており、現地教師の指導力向上に尽力してきた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先では、現在約35名の学習者(6歳～25歳)が日本語を学んでいる。日系子弟の3世、4世で、家庭で日本語を聞く・話す機会は少なくなってきている。一方、日本語教育及び日本文化の継承に高い関心を示す家庭が増えており、学習者数は増加傾向にある。現在、小学部では、楽しんで日本語に触れることを目的に平日月曜・水曜の午後に各3時間、12歳以上を対象とした補習クラスでは、日本語能力試験への挑戦を目指し、平日月曜、金曜に各1.5時間の授業を実施している。コロナ禍前までは、土曜日に成人向けクラスを実施していたが、教師不足もあり、現在再開へのめどはたっていない。学校維持のためにも、現地教師の育成が急務であり、学習者への直接指導と現地教師の指導力向上を目的に本要請に至った。周辺の北部ブロック近隣校(アカスーソ校)への巡回指導も支援の柱の1つとなっている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

同僚となる現地教員とともに、以下の活動を行う。
1. 小学部では、学級担任として、日本語教育及び日本文化活動を担当する。
2. 補習クラスでは、日本語能力試験のための支援を行う。
3. 経験の少ない3世教師に対し、効果的な日本語教授法や日本文化活動(音楽や図工等)についてアドバイスを行う。
4. 北部ブロック近隣校(アカスーソ校)への巡回指導、教師研修会を実施する。
5. 学校行事(運動会、朗読大会等)、及び配属先日本人会が行う行事に積極的に参加・協力する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

日本語教材(カタカナマニア、ひらがなマニア、漢字だいすき等)、視聴覚機器、コピー機、楽器類(ピアノ、オルガン等)、書道セット他

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
・日本語学校校長(女性、50代、2世、勤務約10年)
・同僚教師(女性2名、20代3世と40代日本人)

活動対象者:
・小学部約20名(6歳～11歳、初級レベル)
・補習クラス約15名(N5、N4対策がメイン)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・小学校の指導経験があると良い(教育実習可)

　・理由:図工や音楽などの指導を実施するため

【地域概況】

【特記事項】

・配属先が主催する日本文化行事等への積極的な参加・協力が期待されている。