【配属機関概要】

3）任地（ カニャール県カニャール市 ） JICA事務所の所在地（ キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

カニャール市はエクアドルの中部山岳地域に位置し、標高約3200mにある。カニャール県の第2の都市で、人口は約5万9千人である。主要産業は農業(大麦、ジャガイモ、豆類、野菜、コーヒーなど)で、その他畜産業も盛んである。配属先である市役所は、公共土木課、上下水道課、交通課、文化遺産課、社会経済開発課などで構成されている。職員数約338名、年間予算約35百万米ドル(2022年度)。同市内にある地域総合衛生公社に、隊員(環境教育)1名が派遣されていた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

隊員が活動予定の社会経済開発課は、社会福祉ユニットと生産強化ユニットに分かれており、市内の小規模生産者(大麦、ジャガイモ、豆類、野菜、コーヒーなど)に対して情報提供や技術的支援を行っている。カニャール市の抱える大きな課題の一つに、多くの若者(特に男性)がヨーロッパや米国などに移民していることによる、若手労働者の減少がある。そのため、多くの小規模生産者は女性であり、その組織化への強化が喫緊の課題となっている。配属先は、国連女性機関(UN Women)エクアドル事務所の助言を受けながら、こうした女性小規模生産者の能力強化へ取り組み、女性の社会参加促進や経済的自立を後押ししたい考えである。国連女性機関は同市の取り組みを監督する立場であり、実際のプロジェクト運営は同市が担うことから、開発ジェンダーの知見を持ったJICA海外協力隊の派遣要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

隊員は配属先関係者と協力し、ジェンダーの視点をもちながら、以下の活動を実施する。
1. 配属先が管轄する女性グループ(小規模生産者)を訪問し、活動上の課題やニーズを調査する。
2. 1.で把握した課題やニーズをもとに、女性グループの活動活性化のための方策を共に考える(商品開発、販売促進など)。
3. 小規模生産者による協同組合設立に必要な支援を実施する。(マネジメントに関する助言など)
4. ジェンダー平等や女性のエンパワメントをテーマにしたワークショップを開催する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務スペース(机、椅子、パソコン、プリンター、プロジェクター)、その他事務用品(共用)、および車両(同僚とともに利用)

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:社会経済開発課 課長(女性、50歳代)、職員(調査・分析・マネジメント担当、男性、40歳代)、職員(マーケティング担当、男性、30歳代)、職員(ソーシャルワーカー、女性、20歳代)
活動対象者:各コミュニティ担当プロモーター(約10名)、女性グループ(現時点で組織化されているのは3団体)、その他小規模生産者グループ

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・地域開発や地域活性化の知識や経験

　・組織（グループ、団体）のマネジメント経験

[参考情報]：

　・ジェンダーに関する知見必須

　・女性グループの支援経験3年(必須)

【地域概況】

【特記事項】