【配属機関概要】

3）任地（ ペトラ ） JICA事務所の所在地（ アンマン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

同配属先は、地域社会・経済の活性化や、地域文化・観光振興を目的に、2009年に設立された独立行政機関。チーフ・コミッショナー・副チーフ・コミッショナーを含む5名の理事委員会は当国首相から指名される。ペトラ開発特区の行政全般を担っており、主な業務は、ペトラ地域の統治監督、観光開発、環境保護、経済活性化の為の投資環境整備、遺跡の修復と保護に対する包括的な指針策定、新たな遺跡の評価及び観光化等多岐にわたる。日本の無償資金協力「ペトラ博物館建設計画」によって建設された新博物館は同配属先によって運営されている。2020年7月に観光隊員(長期)が着任予定。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ヨルダンの観光業はGDPの約13%を占め、経済不振に苦しむ同国にとって雇用創出の牽引役として観光セクターに対する期待が高まっている。JICAはヨルダンの観光業の更なる拡充を図る為に2014年に無償資金協力「ペトラ博物館建設計画」の実施を決定し、技術協力プロジェクト「コミュニティ重視型のペトラ地域観光開発プロジェクト」や個別専門家「遺跡観光開発アドバイザー」による支援を通じて、2019年4月にペトラ博物館が開館した。展示品の保存・修復のために必要な遺物の記録(ドキュメンテーション)は、これまで指導を行ってきたが、撮影済のデータは展示品の約半数にとどまり、データベースの管理も不十分である。そのような中、博物館の遺物保全・管理能力向上のため短期ボランティア派遣が要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

博物館関係者及び同配属先に派遣されている他の隊員(長期及び短期)と連携・協働しながら以下活動を行う。
①. ペトラ博物館における遺物のドキュメンテーション(遺物に関する情報の記録)の状況を確認する。②. 写真撮影されていない遺物については、技プロにより納入された博物館の一眼レフを用いて撮影を進める。撮影は博物館の学芸員と協働して進める。(遺物の移動は学芸員に任せる。) ③. 撮影済のデータを整理し、データベース(ファイルメーカー形式)に保存する。④. 可能であれば、技プロにより納入された3Dスキャナーを用いて、遺物のデータを取得する。スキャンニングは博物館の学芸員と協働して進める。⑤. 可能であれば、取得した3Dスキャンデータを上記データベースに保存する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

一眼レフカメラ(博物館所有)、3Dスキャナー(博物館所有)
ファイルメーカーソフトウェア(博物館に設置されているPCにインストール済)

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
副理事長 (男性、50代)
博物館学芸員 (男女、30～40代、3名)

活動対象者:
博物館学芸員

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

派遣希望時期2020年9月下旬