2021年度 春 要望調査票
シニア海外協力隊 / 日系社会シニア海外協力隊

要請番号(SL16621C02)
募集終了

国名
パラオ
職種コード 職種
C107 病虫害対策
年齢制限
活動形態
個別
区分
交替
2代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2022/1 ・2022/2 ・2022/3

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

天然資源環境観光省

2)配属機関名(日本語)

農業局 バイオセキュリティ課

3)任地( エサール州 ) JICA事務所の所在地( コロール )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 車 で 約 0.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

農業局バイオセキュリティ課は、農作物や動植物の保護対策として、国内への農業害虫及び侵略的外来生物を防ぐために必要な対策を講じる責任を担っている。またミバエ根絶を目指し、個体数調査や分布状況のモニタリングを行っている。
また、活動の一部はベラウ(パラオ)国立博物館にて行うが、同博物館は1955年に設立されたミクロネシア地域で最も古い博物館であり、文化財の収集、保存、展示の他に会議や芸術祭も開催している。収蔵品の多くは民族学上あるいは自然科学分野の収集物、標本、視聴覚資料や調査研究文献である。2020年1月~3月まで短期隊員が活動していた。

【要請概要】

1)要請理由・背景

小さな国土の当国では、生態系破壊を引き起こす病害虫が国内へ侵入すると、瞬時に国土全体に蔓延し莫大な被害が出ることが予想される。しかしながら、植物検疫の責任を担う農業局には病害虫に対する専門的な知識を有する人材がおらず、人材の育成を含めて十分な対策が講じられていない。また、パラオの農業と自然を守るためには昆虫相を把握することが重要であるが、これに対しても昆虫学を専門とする人材がおらず手がつけられていない。
これら農業局が直面している喫緊の課題に対応するため、パラオの農業害虫並びに侵略的外来昆虫対策を目的とした本要請に至った。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

1.輸入植物検疫における病害虫同定部分を整備する。
・検疫官(職員)への講義と実習を通して昆虫学の基礎を指導し、ミバエ等の病害虫識別方法を伝授する。
・国内への侵入を警戒する病害虫をリストアップし、「同定マニュアル」を作成する。
・病害虫の参照用標本を作製する。
2.パラオの昆虫相を解明する。
・過去の調査報告書をまとめ、「昆虫目録」並びに「文献リスト」を作成する。
・ベラウ国立博物館所蔵昆虫標本の、「種」まで同定できるレベルを目指した分類及び整理を行う。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

実験室、顕微鏡、作業室

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
農業局局長、男性、経験約20年

活動対象者:
植物検疫官1名(男性、20代、経験2年、大卒)、その他職員約10名(経験数年~10年以上、短大卒程度)

5)活動使用言語

英語

6)生活使用言語

英語

7)選考指定言語

英語(レベル:C)

【資格条件等】

[免許]:(    )

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(    ) 備考:

[経験]:(実務経験)15年以上 備考:要請内容に応えるため

任地での乗物利用の必要性

四輪自動車

【地域概況】

[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

住居はJICA事務所のあるコロールを予定し、活動先までは同僚の車で通勤することを想定しています。
パラオには公共交通機関がないため、住居の場所によっては生活上自家用車が必要となる場合があります。