2022年度 春 要望調査票
シニア海外協力隊 / 日系社会シニア海外協力隊

要請番号(SL30322C01)
募集終了

国名
アルゼンチン
職種コード 職種
D201 化学・応用化学
年齢制限
活動形態
個別
区分
交替
1代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2022/4 ・2023/1 ・2023/2 ・2023/3

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

農産業省

2)配属機関名(日本語)

国立農牧技術院 自然資源研究センター 生物資源研究所

3)任地( ブエノスアイレス州ウーリンガム市 ) JICA事務所の所在地( ブエノスアイレス市 )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道+車 で 約 1.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

国立農牧技術院(INTA)は、1956年設立の農牧水産食糧省傘下の研究所。職員数約7700人(約40%が技術者)を擁し、天然資源や環境保全、農牧業の研究開発、人材育成、生産者への普及業務等を実施している。国内各地に6つの研究センター、23の研究所、15の地域センター、51の農業試験場、350の農業普及所を有し、各種プロジェクトを実施している。生物資源研究所(以下、IRB)は、遺伝資源の保全・同定、生態学・環境管理、野生種の評価・育種の部門からなる自然資源研究センター(CIRN)に属する研究所の1つである。過去にJICAの機材供与や、他研究所への隊員派遣などの実績がある。

【要請概要】

1)要請理由・背景

国立農牧技術院における林業関連研究は、遺伝的改良に関する研究も含め、木材に焦点を置いた研究開発を実施してきた。近年、INTAの「国家林業プログラム」の一環として、薬用、食用等の林産物の非木材利用に向けた研究開発が開始された。IRBでは、これまで他の有用植物由来の活性成分について研究してきた研究者2名が、ユーカリとニガキの一種(学名:Picrasma Crenata)の有用化合物の抽出・利用に向けた研究を開始している。植物が生成する活性成分(代謝物質)をより効率的に抽出するためには、代謝物質の生合成と生育環境の関係を明確にする必要がある。メタボロミクスの技術も取り入れ代謝物質の分離と同定を目指す。2020年初頭まで隊員1名が活動したが、長期の取り組みが必要な為、交替要請がなされた。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

以下の活動にかかる指導を行い、以下の実験技術向上のためのサポートを行う。 また、必要に応じてセミナーも実施する。
1.特定樹種からの活性成分の単離(PicramaCrenata、BauhiniaUruguayensis、BauhiniaForficata、EucalyptusSyderoxylon)
2.単利成分の活性の測定、分子構造の同定
3.生合成の代謝経路の同定
4.異なる生育条件、部位、異種等での生産性の確認
5.実験成果を将来的に社会に還元していくための提案(既存研究の調査、特許や製品化に関する知見の提供等)

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

回転式蒸留装置、リアルタイムPCR解析装置、電気泳動装置(アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲル)、超微量分光光度計(ナンドロップ)等。NMRやHPLCは必要に応じ他施設で借用。GC/GC-MSはない。フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)はない。

4)配属先同僚及び活動対象者

活動対象者/カウンターパート:
・女性/30代/経験年数16年/生物学博士
・女性/50代/経験年数27年/化学博士

配属先同僚:
スタッフ:約80名

5)活動使用言語

スペイン語

6)生活使用言語

スペイン語

7)選考指定言語

スペイン語(レベル:C)又は英語(レベル:B)

【資格条件等】

[免許]:(    )

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(博士)化学 備考:高度な技術が必要なため

[経験]:(実務経験)15年以上 備考:指導上必須(研究期間含む)

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(温暖湿潤気候) 気温:(0 ~ 35 ℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

カウンターパートとは、英語によるコミュニケーションも可能。現在、高速液体クロマトグラフ(HPLC)が故障中で改修待ち。単離のための手段が限られる。カラム手法等。アルゼンチンはPCT非加盟である。また、ブエノスアイレス市に居住する場合は、長距離通勤となる(片道1~1.5時間程)。