要請番号(SL46922C01)
募集終了

・2023/1 ・2023/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国民教育・就学前教育・スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
フェズ・メクネス地方教員養成センターメクネス分校
3)任地( メクネス県メクネス市 ) JICA事務所の所在地( ラバト県ラバト市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 2.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
各地方に設置されている教員養成の施設で、本校(Antenne)と分校(Annexe)があり、小学校、中学校および高等学校の教員、職員の養成とともに、幹部の研修を行っている。配属先機関は分校の位置づけで、本校はフェズにある。入学資格は学士(バカロレア+3年)以上、45歳未満、訓練期間は2年で1年目がセンターでの座学、2年目が現場での実習+座学となる。教育学ではなく、他分野の学士や修士を修得している学生も多い。小学校教員養成課程の教授15名、学生350名。同センターに2014年から「障害児・者支援」の2名の隊員を派遣。
【要請概要】
1)要請理由・背景
国民教育省は、「教育の機会均等」を優先課題の1つとして掲げており、障害のある人々の教育へのアクセスと特別な配慮を推し進めるべく、障害児教室の増設を行っているが、障害児教育の教員養成プログラムや施設はないのが現状である。民間の組織等で短期研修を受けた小学校の教員が障害児教室を担当しており、教員の持つ知識は深いとは言い難く、児童の個々の発達段階や障害の程度に応じた指導法が求められているが、「預かる」だけになりがちで現場での実践は簡単ではない。配属先において障害児教育に関するカリキュラムはないが、前任の協力隊員(2代目、SV)は2020年3月まで、市内小学校の障害児教室で活動を行いながら、配属先において授業や指導法等の紹介を行った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
教員養成センターの小学校教員養成課程の学生に対して以下の活動を行う。また、配属機関との協議の上、市内小学校の障害児教室へのアプローチも必要に応じて行う。
1. 障害児教育(インクルーシブ教育)の必要性、障害の程度に応じた指導法に関する授業の実施。
2. 県教育局と協力し、市内小学校の障害児教室での活動を通じて、当地の障害児教育の状況や問題点等の把握、教員に対する講習会の実施支援。
3. 配属先教授の協力を得ながら、障害のある児童のための算数・図工・音楽・体育の活動例の紹介。
4. 障害児教室、または、障害のある児童がいる普通教室で教育実習を行う学生がいれば、その支援。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
研修室、PC、プロジェクター等
4)配属先同僚及び活動対象者
【配属先責任者】 分校長(小学校教員養成課程)(男性・50代)
【配属先同僚】 教科担当教授約15名、教科コーディネーター2名
【活動対象者】 小学校教員養成課程学生約350名(男女・20~30代)、軽度~中度の知的障害、肢体不自由等の児童(小学1年~6年、6歳~13歳ぐらい)
5)活動使用言語
フランス語
6)生活使用言語
アラビア語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)又はフランス語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(特別支援学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)15年以上 備考:教員養成に関わるため
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(地中海性気候) 気温:(5~40℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・当国の障害児教育の歴史は浅く、考え方など日本とは異なることもあり、状況を理解しながら柔軟な活動が求められる。
・「インクルーシブ教育国家プログラム」ガイド https://www.men.gov.ma/Ar/Documents/dc/guide-directeurs-fr.pdf
・現地語(モロッコ方言アラビア語)については、現地訓練期間に語学研修を行う。